熱血指導の落とし穴というような私の失敗談をお話しします。
試験を目前にして指導にも力が入ってきますが、熱血指導をする際気を付けなければいけないことがあります。それは、目の前の子供を置き去りにしていないか?ということです。
しんじ君は大変まじめで努力を継続できる子です。2歳のころから見ていますが、負けず嫌いでできないことがあると泣いて怒っていました。感情移入しやすく、周りの子が叱られていると本人そっちのけで泣いてしまうことが多々ありました。そして、ウィットに富んだ会話が魅力で、理解力・応用力がある子です。
しんじ君との面接・口頭試問の練習中の出来事です。
質問にすぐに答えられず、目に涙がたまってきました。
手は落ち着きがなくなり、あちこちを所在なく動き始め、だんだんと諦めモードになっていくのがわかりました。
そこで、熱血炸裂です。

どうして答えないの?黙るのはダメって言ったよね。泣くのもダメって言ったよね。泣くっていうことは、自分を甘やかしていることなんだよ。泣いてもイイやって、諦めてもいいやって思ったからそうなったんじゃないの?
と詰め寄りました。
しんじくんは、泣きながらまだやりたい!とせがみます。
しかし、はせまるの教室では、一生懸命やらない場合は指導しない約束になっていますから、練習を中断することにしました。
私の心の中は、「夏休み中にあれだけ特訓して泣かずに答えられるようになったのに…なぜ?」
「数日前まで目に意志があり、やる気があったのに…」と疑問でいっぱいです。
泣きやんで落ち着いたしんじ君に、その疑問を正直にぶつけてみると

ちょっとあきらめていたかもしれない。あとは、パーフェクトになりたくて間違ったらいやだった。
と自分を振り返って話してくれました。
子供の状態は大人以上にわかりやすいのに、熱血がゆえにそれを見落としてしまうなんて…反省です。
このところ三連休が続き、浮足立って練習に真剣に取り組めていなかったのだと思います。
熱血指導で見えなくなる前に、子供に問うてみるのは大事ですね。
「どうして間違えたと思う?」
「どうしてこうなっていると思う?」
それに本当の答えを出せると、より深く学びに向かう姿勢の段階が上がるのだと感じさせられました。
しんじ君には、パーフェクトになることが目的ではないこと。あきらめた時点でどんどん自分に甘くなっていくものだということを伝えました。
その後、練習前には「絶対にあきらめない!」「絶対に泣かない!」と大きな声で言わせるようにしました。しんじ君にとっては、自分を律して奮い立たせるおまじないです。
面接・口頭試問練習で、すぐに黙ってしまう子や泣いてしまう子には効くと思いますので、ぜひ試してみてください。


